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紙・姿・詩
会期:2024. 5. 17(金)〜6. 23(日)
会場:Up & Coming(東京・外苑前)
我々がみる世界は見えるもののみで出来上がっていると言い切れるだろうか。 そう思い込むには、現れてからはすぐその姿を消してしまうものやことが我々の周辺にはたくさんある。「時間」は、「感情」は、「気配」は目に見えないが確実に存在しており、常に我々の周辺を漂いながら気付かされた瞬間にのみ姿を現す。芸術家はそういった瞬間のイメージに惹かれ、意味を与えたりそれを生け捕ろうとしたりするなど表現に結びつけようとする。本展ではバックグラウンドの異なる3人が関心を寄せている「空間」や「場所」に置かれる様々な抽象的な存在と直・間接的に関係性をもつ紙、姿、詩という3つの「し」を引き出し、紡ぎ出された作品を発表する。
イ ヘリムは紙漉きという技法を用い、層を重ねて出来上がる紙の作り方と開発により生成と消滅を繰り返す町の変化との関係性を見出す。胡 琪(コ キ)は個人の身体的経験を単位として、目で見るのではなく身体を使って空間を鑑賞することによって、人間が持つより普遍的な感情の共鳴を伝える。最後に蘇 楚旋(ソ ソセン)は定型詩の諸要素を建築設計に利用する建築方法論を提案し、詩の物理的な空間化を試みる。
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