ホワイトノイズ展

会期:11月10日(水)〜11月14日(日)
主催 : NPO小川町創り文化プロジェクト
後援: 小川町・小川町教育委員会
協賛: 埼玉県信用金庫・宮川紙工株式会社・松田整骨
助成: 財団法人全国税理士共栄文化財団

私が小川町にきて受けた初印象は「色がたくさんある」ということだった。群青色のタイルが付けられた建物、オレンジ色の看板、清涼な色の山や川などからのみならず、ここで出会った人々が持っている情熱、町への愛情、人へのぬくもりも色に置き換えられ、私には小川町が色で溢れる町のように思われたのである。その一方、長い歴史を持って作られてきた小川町の紙は白くてどんな色でも受け入れてくれそうな包容力の持つ存在のように感じられた。町中で見かける多彩な色と紙の白色の対比が、今回の作品制作の主なキーワードとなる「ホワイトノイズ」という言葉を思い出させた。

 

ホワイトノイズとは、全ての周波数で同じ強度となるノイズであり、聞き続けると耳がすぐ慣れるため、邪魔になることがほとんどなくむしろ障る周辺の騒音を覆ってくれるとされている。今回の展示では初めて試みた白い作品群を発表するが、一見ネガティブなイメージをもつ「騒音」ではなく空間に安定感を呼び起こすホワイトノイズのように、町の人々が発する音と町が出す音が少しずつ混じり合い、さらにそこに飛び込んだ自分とも調和している様子を、展示される場所である民家の空間が抱く時間性と白い作品の関係を通して表現しようとした。